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SimilarColorProcessor #1 色の類似性ー色距離空間 by Processing(Proce55ing)

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SimilarColorProcessor #1 色の類似性ー色距離空間



久々に、P5オンリーのスケッチ。それも、アートに必須の色のお題
WiiRemoteばっかで少し飽きたのと、Ben FryCasey ReasのM.I.T.での先生、Jhon Maeda 氏の講演を聴く機会があって、彼のアート魂にエンカレッジされたから。

久しぶりにアーティスティックな側面にトライしたので、ちょっと勘が鈍っていたもよう。
二日もかかってしまった。

コンピュータの色は[ RGB]で表現されることは皆さんご存知の事実。これは3D空間の点として扱える。ということは二つの異なる色(=点)の間の【距離】が計算できる。
だけど、この【距離】を使って類似した色を選ぼうとした時、通常の色彩感覚とかけ離れた色が類似(=距離が近い)していると判定されがち。
  • 例えば FFFaFaとFaFaFFの間の距離は、888383と838388の間の距離と計算上同じになる。だけど、前者の組み合わせはほとんど【白】で区別がつかないのに対して、後者の組み合わせは赤みがかったグレーと青みがかったグレーに区別できる。

これが、人間の感覚とデジタル表現が同一空間となら【ない】証拠。

古くは出版業界、最近はWebやパーソナルコンピュータでも、「人が色を選ぶ時、出来るだけ人間の感覚に近い使い易いカラーパレット」が工夫されてきた。そのようなパレットでは【近い色】は近くに、【遠い色】は遠くに配置され、所望色を混乱無く選ぶことが出来る。
このようなカラーパレットはRBGとは異なる人間の感覚に近い色空間に基づいて配置される。

P5にもあるHSB空間、あるいはさらに輝度についてより感覚に合うHSL空間は、色に関する官能試験の結果に基づいて作られたもののうち、比較的扱い易い色空間。

*ずいぶん昔のスケッチだけど、HSBを使ったものがこれ

で、HSL空間あるいはHSB空間上の距離を用いた「類似色を選ぶツール」を作ってみた。(これまた途中)
なんかに応用できそう。

*写真は、keyさんに無理言って提供してもらったゆきチャンの写真。多謝


Processing については、
日本語サポートサイトからたどれるP5インフォメーション→言語が参考になる。
(解説してあるのは一昔前の版だから注意が必要だけど、loop()→draw()の読み替えだけで大抵OK)
・山本徹(thoru)さんがFunProce55ingで解説してくれている。(【簡潔】で【わかり易く】、【楽しい】解説)
例題集は習作集と区別するためにこちらに置いている。
・P5のスケッチからアプレットを作り、【ジオシティーズ】にアップする手順をまとめたので、参考に。
WiiRemoteアクセスライブラリWrj4P5はここ