Classiclll's Blog

an old boy

惑星が三つも増えたからか、

8月19日の朝日新聞(Be on Sunday版)に「おうちで宇宙人を捜そう」のタイトルでSETI@Home/BOINCの紹介記事が掲載されていた。
http://www.be.asahi.com/20060819/W16/20060803TBEH0006A.html

4年前、YBBのサービスイン時(これはこれで、いろいろあったんだけど)に加入したのを期に、SFマガジン誌で紹介されていたSETI@homeに参加し、それ以来BOINC移行を経て現在に至っている。

SETI@homeはUCバークレイ校が中心になって始めたプロジェクトで,現在のBOINCをはじめとする グリッドコンピューティングの原型でもある。
BOINCは新しいグリッドコンピューティングのためのプラットフォームで、SETI以外にも(もっと役に立つ)プロジェクトが複数参加している)

SETI@homeは、世界最大の電波天文台であるアレシボ天文台の観測データを解析し【有意な】信号パタンを見いだすことによって地球外知的生命体の痕跡を探し出そうという、無謀で壮大な夢のあるプロジェクトだ。下記リンクが参考になる。

・日本におけるSETI計画 http://seti999.hp.infoseek.co.jp/

また、ジョディ・フォスターがエキセントリックな女流天文学者で登場した映画コンタクトの舞台でもある。

地球外生命体が存在するか否かの議論は(一部の間での)永遠のテーマではあるが、そのなかで地球外生命体の存在根拠として良く用いられる【ドレイクの方程式】について、上記「日本におけるSETI計画]のウェブページから引用する。
【ドレイクの方程式 ー 日本におけるSETI計画からの引用】
 この式は、1961年にDrakeによって考案された。銀河系にある文明の数をNとするとそれはたった5つの変数で表される。
    N=A×B×C×D×E×F
       A:銀河系の年齢をとおして毎年誕生する恒星の平均数  
       B:そのうち惑星系を持つ恒星の割合(%)
       C:そのなかで、生命の誕生に適した条件を持つ惑星の数
       D:そこで生命が誕生し、複雑な生物への進化が起こる惑星の割合(%)
       E:そのなかで、知的生物のが誕生し、高度に発達した文明を形成する確率(%)
       F:そのような文明が存続する平均寿命(年)
 上の数値は、下に行けば行くほど不確定性が大きくなっていくのであるが、わかる範囲で推定していく。
  (1)Aに関しては大体10個程度である。
  (2)Bに関しては、観測的統計では10%であるが、実際にはもう少し多いと考えられる。
  (3)CはHabitableZoneと呼ばれるところに惑星は存在しているかどうかであるが、これも10%以上であると考えられる。近似的にそして期待を込めてB×Cで0.1であるとしよう。
  (4)次にDであるが、ノーベル生理学賞を受賞したド・デューブに言わせれば、”約40億年前の地球と似た物理条件さえそろえば、生命は必然的に発生する。”らしいので、ここは彼の顔を立てて、100%としよう。
  (5)Eに至っては最早予測不可能と言いたくなるところであるが、私の個人的主観で言わせてもらうなら、100%であると思う。なぜなら、私は人類が特殊な例であるとは考えないからである。

 最後の方にかなりの主観が入ったが、これらの値をいれて式を書き直すと、
     N~F (「文明の数」Nと「文明の寿命」Fはだいたい同じくらいーClassiclll補足)
 となる。つまり、銀河系には文明の寿命(年)ほどの文明が存在していることになる。ここでも人類を特別な存在と考えなければ、銀河系には50個(人類が電波技術をもって50年くらい)程度の文明が存在するはずである。
 この数は、楽観的に見積もった値であるが、銀河系に50個の文明があるのであれば、宇宙全体の文明の数は星の数ほどあるはずである。