Classiclll's Blog

an old boy

DWのデザインガイドの前にDAの紹介

イメージ 1

ここに寄る人の半分程度は知っていると思うけど(OS9の時代でも話題になっていたら、だけど)、その昔 デスクトップアクセサリー(通称DA)なるものが存在していました。

標準では画像(Tigerのクラッシック環境についてくる最終版OS9アプリを起動したときのデスクトップ)にある、スティッキーズ、計算機、セレクタ、キーボード、スクラップブック(昔は、コンパネもDAだったような)がファインダー上に配置できて、好きなタイミングで使うことが出来ました。

そもそもは、System1から始まるFinderの歴史の中でマルチウィンドウとなった(System5か6くらい?)とき、過去の使い勝手のよい「軽い」アプリの存続の道として作られたものと理解してます。(突っ込み大歓迎)

それ自身はマルチウィンドウでは無いけれど、Finderのマルチウィンドウ下で起動しっぱなしの使い方ができるアプリでした。呼び出しはAppleMenuから、閉じるときは個別に。

DashboardWidgetはOSXでのDAと考えると、私にはぴったりきます。全世界の多くの日曜大工プログラマーがフリーウェアとして秀逸なDAを数多く発表していました。(記憶にあるMyBestはブーメランとアフターダーク

で、DWの話に戻りますが、元ネタのDesign Conventionの章には、DWのインターフェースデザインについて、次のようなガイドラインが記されています。


OSXアプリ(CocoaやCarbon)が準拠すべきApple Human Interface Guidelinesには準拠する必要は無い。
ただし、DWを作るときは次のようなガイドラインがあることを念頭において、デザインしてほしい。

1.複数の(ユーザから見た)機能を一つに盛り込むべからず。(見た目は質素であれ)
2.多くの情報をメインウィンドウで表示すべからず。(見た目は小さくあれ、スクロールバーもダメ)
3.すぐに使えるようにデザインすべし(初期設定、メインウィンドウ上の説明文は悪)
4.色、形状、アイコンを工夫して存在を主張すべし(ダッシュボード上での個性主張はおおいにやるべし。ただし、センス良く)
5.著作権表示や宣伝は「裏側(この後の記事で解説するつもり)」で行うべし。(無駄なスペースは使うべからず)


以上は私が勝手に超訳したものだけど、ネタ元のDesign Conventions > Main Interface Design Guidelinesには(この手のページには珍しく)絵入りで解説してあります。(このトピックについてニュアンスを伝えるためには必須だったのでしょう)
興味をお持ちの方は、ぜひ一読を!


あっと、画像中のハイパーカードはDAではありません。
本館で紹介している通り、AppleJapanのページでフリー公開されているものをいれています。若干、問題はありますが、1.4GHzのパワーのおかげでほとんどのスタックは鑑賞できるし、スタックの開発すら可能です。