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仮想タイプライターを考える

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仮想タイプライターを考える

そもそも、PCのキーボード配列(QWERTY配列)は1800年代末期のRemington商会によるタイプライターキー配列から始まったと言われている
それ以前のタイプライターのキー配列は百科争乱。各メーカーがしのぎを削って、使い易さ、コンパクトさ、堅牢さ、精密さを競っていた。
オーバーホール作業が(根性無しで)中断中のMyRemingtonは以前の記事でも紹介したように1920年代にイギリスで製造されたOEM製品で,原型はRemington Portable model2のように思われる。

実は、お気に入りのエントリーにいれたいけど入れられないBlogのひとつ【なんでもつくるよ】メインWebで公開されているレトロPCに魅せられて、ハードジャンカーとして購入したもので、これ以外に昭和30年代前半のモノクロ真空管TVも購入済み。

KBがRemington、ディスプレイ&筐体が真空管TV、マウスが??の新作PCで、その上で仮想タイプライターのソフトが動き,印刷できる、というのがそもそもの構想。(いつになるやら)
この構想を実現するには、押下キーの検出方式と電子信号変換方式の当り付け、真空管TVの改造方針、等多くのハードルを越さなきゃならない。

Proce55ingに嵌っている現在、ハードに手を付ける前に仮想タイプライターを作ってみようという気になってしまった次第。

そこで、タイトルの【仮想タイプライターを考える】

手動タイプライター】は写真(とリンク先の記事)のように
QWERTY配列の垂直に近い角度で押し下げるキーボード(とシフトメカ)
・押し下げる力で跳ね上がるタイプハンマー、
・ハンマーが当る位置に自動フィードされる二色のインクリボン、
・紙を前後左右に送るためのプラテンと押え、
・プラテンを左に動かす心臓部、エスケープメントメカニズム、
・プラテンを右端まで動かすキャリッジリターンバネ(これが壊れている)
・プラテンを回転させ、紙を上下させるフィードメカニズム、
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その他諸々の、バネ、ネジ、クランク、ラッチ、・・・の数々。まさに究極のメカニズム。
!!【1のキー】が用意されていない。→【lのキー】で代用するのが当時の常識だったんだろう。

【タイプ用紙は普通の長方形の紙】
・上下左右にマージン(印字できないスペース)があり、
・フィードしないで打てば、重ね打ちが可能で、
・スペースは単なるフィード(印字を消せる訳が無い)、
・文字を消すには、専用の消しゴムで手動消去
・タイプ中は用紙支えにもたれたように【たわみ】、
・取り出すと折り曲げ出来る柔らかい平面だけど、
・曲がった表面にはちゃんと印字がされている。

で、手元に【Remingtonのタイプライターの実際の印字を字母としたTrueTypeFont MyOldRemington】があるのを思い出したんで、上のような特性を持った仮想の手動タイプライターエミュレーションをProce55ingでやりたいな、と思い始めた。

さあ、どこまで行けるやら。
(レトロPCと一体で動けることが理想だが、行き着ける見通しはまだ無い)