Classiclll's Blog

an old boy

真空管/OPT組み込みできた〜

真空管アンプは作ってる、、、

LTSpiceは使ってる、、、

のに、LTSpice真空管アンプのシミュレーションができない状態が続いていた

  Web上でMacでの活用例の公開が少ないのも一因かな、、、

でもここのおかげでやっと真空管アンプのシミュレーションができるようになった

真空管モデルとOPTモデルのテスト

作業はまだいっぱいあるけど、Ayumiさんの貢献成果を享受できるようになった

真空管アンプの「しくみ」と「基本」

 

組み込み作業手順が確定したので備忘録でまとめておく

 

Ayumiさんの提供はLTSpice(Analog Devicesが無償提供&サポート)ではなくオリジナルのSpice用の真空管モデルとOPTモデル(xxx.inc)のみなので、若干の準備(これが曲者)が必要

以下は全てテキストファイル、なのでテキストエディットで編集できる

 

1.真空管モデル組み込み

⑴モデルファイル(.inc)

真空管モデルに入っている数式の記法をLTSpiceに合わせるため文字列"^"を文字列"**"に変換する

 保管場所はLTSpiceのライブラリー(lib)配下のサブ回路(sub)フォルダ

 私(OSX 10.11.6、、古い!!)の場合は

  /Users/ユーザー名/Library/Application Support/LTspice/lib/sub

 この中にサブフォルダ(例えばTubes)を作って格納しておいたほうが後で楽

⑵ シンボルファイル

 加えて、図面に配置するためのシンボル(.asy)ファイルが必要

 こちらはLTspice/lib/sym/Miscに格納されている以下の3つから必要に応じて選ぶ

   triode.asy(三極管)、tetrode.asy(四極菅)、pentode.asy(五極菅)

 選んだファイルをエディタで開き

SYMATTR Value 2A3
SYMATTR Prefix X
SYMATTR Description High Performance Audio Power Pentode
SYMATTR ModelFile Tubes\2A3.inc

 のように下線部を変更(subにサブフォルダTubesがあることを前提)し

 LTspice/lib/sym/Tubes(こっち=symフォルダにもTubes作っといて)に菅名つけて保存(この例では2A3.asyで保存)

 

2.OPTモデルの組み込み

 真空管モデルと同じ手順だけど、少し違う

⑴モデルファイル(.inc)

 保管場所は真空管と同じ(LTspice/lib/sub)、こちらは置換は必要ない

 LTspice/lib/subにサブフォルダ(例えばOPT)を作って格納しておいたほうが後で楽

⑵ シンボルファイル

 図面に配置するためのシンボル(.asy)ファイルはこっちにも必要

 だけど、、、元になる.asyが無い、、、

 で、こちらで提供されているOPT用の.asy雛形が利用できる(感謝!!!!)

   シングル、Sg付きシングル、プッシュプル、Sg付きプッシュプル

 の4種(6ファイル)を公開してくれている

  (pp_opt1.asy,pp_opt1_sg.asyよりxxopt2xxシリーズのほうがAyumiさんのモデルと相性=パラメータの対応、が良いみたい)

 真空管モデルと同様、symフォルダにもサブフォルダOPTを作って格納しておく 

ターゲットとなるトランスタイプに基づいて雛形を選んでエディタで開き

SYMATTR Value F-483
SYMATTR Prefix X
SYMATTR ModelFile OPT\F-483.inc
SYMATTR Description TAMURA F-483 Double-ended Vacuum Tube Type Output Transformer  5K:8 30-100K 8W

 のように下線部を変更し、LTspice/lib/sym/OPTにトランス名をつけて保存(この例ではF-483.asyで保存

!!!.incのパラメータの並び(.SUBCKT F-483 P1 B1 B2 P2 S1 S0)と.asyのPinの並び(PINATTR SpiceOrder xx)が意味&図形表現の上で一致していることが重要

 

以上でめでたく最初の写真のようにシミュレーションができるようになった!!

 

、、、、、、やっと小学校卒業と言えるかな?